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ググレカスと言われてもググれない時だってある

記号だけの単語はググれない

 Googleさんって便利ですよね。聞けばたいていのことは教えてくれる。2ちゃんねるやその周辺なんかでは、Googleさんに聞けば一発で分かるような質問に対しては「ググれ」と返すのが慣習になっているくらいです。しかし、そんなGoogleさんでも聞けば何でも教えてくれるというわけではありません。というのも、Googleさんは記号を完全に無視するようになっているようなのです。
 記号が検索できないとなると、一体どんな不都合が生じるのか。たとえば“△□○”。なんだこれと思う人もいるでしょうが、これ、広島市に本社を置くれっきとした株式会社の名前なんです。登記上の社名は「株式会社ミヨマル」ですが、「△□○は読む社名じゃなく、見る社名。一種のアイコンとして、一目で『あの会社だな』とわかればいい。ただ、法務局は理解してくれず、△□○じゃ受理してくれなかった。で、仕方なくミヨマルで法人登記した」という社長の意向もあって*1「ミヨマル」の表記が使われることはほとんどないようです。ところが、それではこの会社について調べてみるかと「△□○」の社名をGoogleのサーチバーに放り込んでも、一致する情報は見つかりませんでしたとつれない返事。ならばと「株式会社△□○」で検索してみるも、「△□○」の部分はまるっと無視されるようでWikipediaの「株式会社」の項が引っかかったりします。つまり、この会社のサイトには、登記上の社名である「ミヨマル」をあらかじめ知っていないとどうあがいてもたどり着けない仕組みになっているのです。なんてこった。同様のものとしては、“△□○コビッチ”という曲名もアウト。NHKみんなのうたで放送された歌の名前で、こちらは「さんかくしかくまるコビッチ」と読むそうですが、曲名を知らないとこちらも情報にたどり着くことができません。
 ほかには“☆☆☆☆☆☆”という単語もググることができない典型的な例。こちらは「六ツ星きらり」という成人向けゲームの主題歌の名前で、特に読み方は決まっていないようです。読み方が決まっていないというのはさらにやっかいで、その単語自体についての情報だけでなく、周辺情報まで知っていないとググることができないのです。でも、普通ググって手に入れたいのってその周辺情報なんですよね。ググって周辺情報を知るためには、周辺情報を知っていないといけない、というわけの分からない無限ループ状態。こういった例はほかにもあって、画像掲示板ふたば☆ちゃんねるの「二次元裏@ふたば」板におけるデフォルト名“「」”も、それが二次元裏のデフォルト名だと知っていないとググることすらできません。そして、たいていの場合ググって知りたいのは“「」”が二次元裏のデフォルト名だ、という情報。あれ、なんかおかしくね。

諦めるしかないのか

 では看板やカタログなんかで「株式会社△□○」の社名を見て、どんな会社か気になった場合はどうすればいいのか。大学に入って初めてのクラスコンパで、隣の席になった人のiPodをこっそり見てみたら「☆☆☆☆☆☆」という曲名が表示されてて、どんな曲か気になった場合はどうすればいいのか。あきらめてもやもやを抱えたままお布団の中に入るしかないのか。
 実は、わずかながら調べられる可能性があります。ただもう愚直に記号の読み方で検索してみるのです。たとえば「△□○」なら「株式会社 さんかくしかくまる」で。運がよければどこかのブログが「さんかくしかくまるじゃなくて、ミヨマルって読むんです!」と紹介してくれているかもしれません。そんなわずかな可能性に賭けるのです。そして、実際にそういうブログはありました。一件だけ*2。1件でもあればしめたもの、「ミヨマル」という読み方を手に入れたあなたは悠々とそれをサーチボックスにコピペするだけです。
 では「☆☆☆☆☆☆」はどうか。試しに「ほしほしほしほしほしほし」で検索してみましたが、それっぽい内容のページは出てきません。絶望が僕を襲います。しかしここで諦めていては2ちゃんねるの人たちに「ググレカス」と罵倒されてしまいます。そういうことはググれるかどうか確かめてから言ってほしいものです。ググレルカタシカメロカスです。しかし、「ググれ」という言葉は一見人を突き放しているようで、実は慈愛にあふれた教えの言葉でもあるのです。たぶん。「ググれ」という言葉に込められる意味は「人に聞く前に自分で調べろ」ということ。学校で分からない問題にぶち当たるたびにすぐ先生に質問していたら、先生に怒られた経験はありませんか? ありませんか。ではあったことにしてください。で、そのとき、どのように怒られましたか? 「何でもかんでも人に聞いてちゃ頭はよくならないぞ。まず自分で考えて、自分で調べて、それでも分からなかったら先生のところに来なさい」という趣旨のものではありませんでしたか? 違いますか。でも少なくとも僕はそう怒られたんだ、文句あっか。で、この先生の言葉「自分で考えて、自分で調べて」というのがミソなのです。単純に調べればいいというものではなく、考えないとダメ。調べ方にも工夫が要るのです。たとえば先の「☆☆☆☆☆☆」の場合、この曲について自分がブログで説明する場合どのように表現するか想像してみるのです。「ほしほしほしほしほしほし」とそのまま表現しますか? ふつう「☆が六つ」とか、そのように表現するんじゃないですか? そこまで自分で考えてから、サーチボックスに自分なりの答えを投入します。「星 六つ 曲名」。1件目にこの曲のレビューが出てきます。こうして必死にがんばってたどり着いたレビューページで、「なんだよあいつのiPodの曲エロゲーの主題歌だったのかよ……ないわ……」と絶望にさいなまれるのです。やーいやーい。
 さて、このような回りくどい方法のほかにも、調べる手段はまるっきりないわけではありません。たとえばサジェスチョン機能を利用する手があります。サジェスチョン機能とは、サーチボックスに文字を入力したら、検索候補を自動で表示してくれる機能のこと。たとえば“Twitter”と入力すると、サーチボックスの下に“Twitter 使い方”“Twitter クライアント”などと、メジャーな検索候補を提示してくれます。ちなみに「びびび」で検索したら「ビビビービ・ビービビ」という、2008年9月に思いついて自分のサイトにあげたはずのネタ*3が出てきて「おお、僕のサイトも大きくなったものだ」とか思ったのですが、試しに検索してみたら実際にそういう名前のキャラがいるそうですね。今初めて知りました。死にたいです。で、この機能を使えばたとえば“「」”も、候補のなかでひときわ浮いている“「」 ふたば”にめざとく気がつけば、答えまでかなり近づくことができます。何とかなるものですね。

まとまらないまとめ

 ここであげた検索方法は、いつでもうまくいくわけではありません。たとえば“「」”は読み方で検索してもどうにもなりませんし、“☆☆☆☆☆☆”はサジェスチョン機能が働きまません。しかし、だから「この方法はダメだ」と結論づけるのでは、分からない問題に出会うたびに先生のところに行く子どもと同じ。重要なのは、可能な限り知恵を絞って、思いつくありとあらゆる方法を複合的に試してみること。インターネット上には、たどり着けない情報なんてないのです。なんかかっこよくシマったところで、記事を終わりにしたいと思います。それでは、素敵で知的で快適な検索ライフを。センキュー、ラブアンドピース!

GOOGLEの全貌 そのサービス戦略と技術

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*1:http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/spa-20100216-01/1.htm

*2:この記事のおかげで2件になりました。やったね。

*3:http://bi3.jp/diary/bn2008_09.html