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此頃Twitterにはやる物 bot 広告 丸パクリ

丸パクリbotというビジネスモデル

 こんにちは。m_sobaアカウントを通して熱的死を満喫しています、蕎麦です。緩やかな死とはこういうものかと感じられて非常によいですね。それはさておき、掲題の件について。
 最近はやってますね、丸パクリbot。少なくとも2010年の時点でいくつか存在したと記憶していますし、直接的な系譜上にはないにしろ、カミナギ(@kaminagi)などのTLをもとにツイートを自動生成するタイプのbotも、元ツイートとの完全一致を防ぐ機構を実装していない以上、個人的には丸パクリbotの亜種に入ると考えます。そうすると丸パクリbotの歴史はさらに遡ることになりますね。ただ、やはり注目を集めるようになったのは2011年後半ごろからだと思います。丸パクリbotが広く認知されるようになった一番大きなきっかけは、1000favsの成功とツイート内広告サービスの登場ではないでしょうか。
 ご存じの方も多いでしょうが、1000favsとは「favstar集計で1000以上のユーザーからfavされたツイートをそのまま丸パクリ*1する」botです。これがまた大当たりしたわけです。現在1000favsのフォロワー数は37万ユーザー。error403さんが16万ユーザー、ダ・ヴィンチ・恐山(@d_v_osorezan)さんが5万8千ユーザーということを考えると、まさに驚異的な数字です。
 どうしても一人の人間が自分で考えたことだけをつぶやくと、いくらユーモアのある人であってもツイートの一つ一つに質のぶれは出てきます。腹がよじれるようなツイートもあれば、小笑いしか起きない、あるいはどこからともなくタンブルウィードが転がってくるようなツイートだってあり得るわけです。しかし1000favsにはそれがない。なにせ「1000人以上にfavされた」ツイートのみを集めてきたわけですから、ぶれもクソもありません。絶対に当たる馬券を買うようなものです。なのでとんでもないスピードでフォロワーが増えました。
 さらに、ちょうど同じタイミングでツイート内広告サービスが登場しました。代表的なサービスは「つあど」(現ソエンド)、「Tweepie」など。クライアントが依頼してきた広告ツイートを自分のアカウントで投稿するだけで、フォロワー数に応じて報酬がもらえるというサービスです。話によると最大でフォロワー数の4分の1も報酬額になるようで、例えばフォロワー数2万6千のユーザーがいた場合、1つ広告をつぶやくだけで26000÷4=7500円ももらえるわけです。気刊びびびとか作ってる場合じゃないですね。前向きに検討しましょう。
 そんなわけで、フォロワーの数の違いが戦力の決定的差になるこのサービス、お察しの通り1000favsにとっては渡りに船です。よそからパクってきたツイートを貼り付けるだけで37万÷4=9万円強がジャカジャカ手に入る。これを濡れ手に粟と呼ばずして何と呼ぶ。こうしてどこの馬の骨とも知れないbot作者の手によって、大変なシノギが爆誕したわけです。丸パクリbotは現在も増え続けていることが、僕の偏執的なエゴサーチにより明らかになっています。
 もちろんこのビジネスモデル、パクられた側からすれば決して気分のいいものではありません。オレっちの考えたおもしろツイ~トで他人が勝手に金を稼ぐとか許せない! というのも当然の感情です。僕もかなり頻繁にパクられてる側なので、相応のコンテンツ使用料を三菱東京UFJ銀行浜松支店の普通口座に振り込んで欲しいなあとか思いながら日々を生きています。

パクリbotに対抗手段はないの?

 ではこの鼻持ちならない泥棒野郎をどうにかできないものか。僕は法学部出身とはいえ法律学はほとんど素通りして政治学にうつつを抜かすクズ野郎だったのであまりはっきりしたことは言えませんが、法的にどうにかするのはなかなか難しいと思います。民事裁判を起こすにはbotの運用者が誰なのかはっきりさせないといけないですし、個人のツイートの無断転載ごときで警察が動くとも思えません。Let's泣き寝入り。
 しかし、方法が一切ないわけではありません。かつて僕がどうしようもなく暇だったときに、Twitterの運営にメールを送ったことがあります。全文は記事の最後に掲載しますが、要約すると「1000favsとかいう新参が僕のツイートをパクりまくってるんだが?」という内容のものです。驚くべきことに、このメールを送る前まではかなり頻繁にパクられていたのが、メールを送って以降は一切パクられなくなりました。試しに1000favsのツイートを3ヶ月分さかのぼってみましたが、僕の書いたものは1件も見つかりませんでした。すごい!
 ちなみに、Twitterの運営だけではなく、ツイート内広告サービスにもメールを送信しています。こちらは「丸パクリするようなアカウントに広告出すとか企業として恥ずかしくないんか?」という内容のものです。実際に効果があったのはどちらのメールか分かりません。しかし、結果的にそれなりの効果があったのは確かです。
 丸パクリbotウザいという方は、ぜひ関係各所へのメール攻撃をしてみてはどうでしょうか。

ついでにワロスbotと某社との黒い疑惑について

 この記事を書いてるまさに最中に、こんな記事を見つけました。
ワロスbotなどの転載bot運営会社がプレゼン資料公開でプチ炎上中 - さまざまなめりっと
 ワロスbotというのも丸パクリbotの一つで、僕もよくパクられています。そのbotが実はウィリルモバイルという企業によって運営されていたのではないか、という内容。渦中のウィリルモバイル社が何を思ってか「ワロスbotに広告を載せてみませんか?」という内容のプレゼン資料を公開してしまったことが発端です。仮に本当に企業運営botなのだとすれば、僕も晴れて企業からコンテンツ使用料をいただけるわけです。胸が熱くなりますね。当のウィリルモバイル社側は「弊社はあくまで、第三者が運営するワロスbotと広告出稿主の仲介をする代理店という立場」と弁明していますが、絶賛大炎上中の模様。
 ちなみに、僕個人の意見を述べるなら、ワロスbotは企業運営ではないと思います。あくまでウィリルモバイル社は、個人が運営している丸パクリbotに目をつけ、広告を載せないかと話を持ちかけたに過ぎないのではないか、というのが僕の見解。要は上に書いたウィリルモバイル側の弁明は真実なんじゃないかなあと。そう思う根拠はいくつかあって、例えばウィリルモバイル社が公開していた資料には「ワロスbotに広告を載せませんか?」という内容の文面はあるが、「ワロスbotは弊社が運用している」という文言は一切ありません。それに、資料に掲載されたアカウントはワロスbot以外にも5つあるのですが、どうにも一つの組織が作ったにしては、アイコンやユーザー名など、統一感がなさ過ぎるのも気になるところです。また、なにより企業がやるにはいくら何でもリスクが大きすぎる。
 もちろんウィリルモバイル社が運営していたということも大いに考えられますが、いずれにせよ断定はできない以上、その線でウィリルモバイル社を叩くのはかなり筋が悪いのは確か。「知らないよ~証拠出してよ~」と言われればおしまいの話です。
 しかし、別の切り口からならワロスbotにいくらかの嫌がらせをすることは可能かもしれません。ウィリルモバイル社に「そのアカウント、ほぼすべてのコンテンツが著作権法に抵触する不法行為で成り立ってるんだけど、そんな悪質なアカウントを利用して利潤追求をはかるとか、泥棒の片棒を担ぐ行為だよね。企業としての社会的・道義的責任を果たすべきじゃないの?」という方向からなら、ウィリルモバイル社には反論のしようがありません。「代理店という立場」という弁明も泡と消えます。そうなればウィリルモバイル社がワロスbotとの契約を打ち切る可能性も! やったね!
 まあ、現実がそううまくいくとは限りませんが、やってみる価値はあるのではないでしょうか。

盗作(上) (講談社文庫)

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メール全文

Twitter運営へのメール

@1000favsと@500favsという2つのアカウントについて、ポリシー違反の報告とアカウント削除の要請をいたします。

@500favsは他人のツイートの無断複製のみで、@1000favsは無断複製と広告のみで構成されています。
私自身が権利を保有するツイートも、後述の無断複製事例1~4として掲載の通り盗用されています。私は権利保有者として当該アカウントに複製の許可を与えた事実は一切ありません。これは明白に著作権の侵害です。
2011年12月4日以降は、複製元のスクリーンIDを併記する形をとっていますが、ツイートの一部分でなく全体を複製しており、また引用を独立してそれだけの作品として使用していることから日本国著作権法32条が保護する引用の範囲(最高裁判所第三小法廷昭和55年3月28日判決)を明白に逸脱した、不法行為であると言わざるを得ません。
また、@1000favsについては後述の広告挿入事例1~2の通り、「Tweepie」というサードパーティによるツイート型広告を挿入しています。このことから、当該アカウントは営利目的であると容易に考えられるため、アメリカ合衆国におけるフェアユース(17 U.S.C. § 107)にもあてはまらず、アメリカ国内においても著作権法に違反した状態であると言えます。
@500favsについては報告時点では広告こそ見られませんが、後述の同一人物判断要素より両アカウントの運営者が同じである可能性が高く、またいずれにせよ全部複製は日米両国の著作権法に違反する不法行為です。

以上のことから、著作権保有者として@1000favs、また直接の被害者ではありませんが同様の理由で@500favsの早急なアカウント削除を強く求めます。
また、ヘルプには「ツイートの盗用についてはスパム報告」という説明がなされていましたが、今回の件についてはスパムよりも悪質なものである点、私自身の権利が侵害されている点も考慮し、DMCA違反案件ではないかと個人的には考えます。貴社としましても、そのつもりで対応していただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

@m_soba
(本名)

無断複製事例1
https://twitter.com/#!/m_soba/status/55622042279620608
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142391000097230848

無断複製事例2
https://twitter.com/#!/m_soba/status/530611370459136
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142451399626727424

無断複製事例3
https://twitter.com/#!/m_soba/status/40424671824457728
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142511784258060288

無断複製事例4
https://twitter.com/#!/m_soba/status/79931481727844352
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142572195229609984

広告挿入事例1
https://twitter.com/#!/1000favs/status/146209297091657728

広告挿入事例2
https://twitter.com/#!/1000favs/status/146548488426098689

同一人物判断要素
https://twitter.com/#!/1000favs/status/144334838307098626

Tweepieへのメール

Twitterにおいて@m_sobaというアカウントを運用しております、(本名)と申します。

@1000favsというアカウントについて、件名の通りご質問いたします。

@1000favsアカウントですが、この問い合わせを行っている2011年12月23日現在、無断複製と広告のみで構成され、それのみによりフォロワーを集めています。
私自身が権利を保有するツイートも、後述の無断複製事例1~4として掲載の通り盗用されています。私は権利保有者として当該アカウントに複製の許可を与えた事実は一切ありません。これは明白に著作権の侵害と考えます。
2011年12月4日以降は、複製元のスクリーンIDを併記する形をとっていますが、ツイートの一部分でなく全体を複製しており、また引用を独立してそれだけの作品として使用していることから日本国著作権法32条が保護する引用の範囲(最高裁判所第三小法廷昭和55年3月28日判決)を明白に逸脱していた違法行為であると考えます。

以上のように、当方としては権利侵害状態にあると認識している@1000favsアカウントについて、貴社のお考えをお聞きしたく問い合わせいたしました。

つきましては、以下の三点、

・@1000favsの運用状態について法的・倫理的に貴社はどう考えているか。
・違法行為を行っているアカウントへの広告出稿を仲介することについて企業倫理的に貴社はどう考えているか。
・@1000favsへの対応について貴社はどう考えているか。

について、ご回答をお願いいたします。

以下に、私が権利を保有するツイートの無断複製事例を列挙いたします。

無断複製事例1
https://twitter.com/#!/m_soba/status/55622042279620608
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142391000097230848

無断複製事例2
https://twitter.com/#!/m_soba/status/530611370459136
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142451399626727424

無断複製事例3
https://twitter.com/#!/m_soba/status/40424671824457728
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142511784258060288

無断複製事例4
https://twitter.com/#!/m_soba/status/79931481727844352
https://twitter.com/#!/1000favs/status/142572195229609984

ご回答のほど、よろしくお願いいたします。

(本名)

ウィリルモバイル社へのメール

Twitterにおいて@m_sobaというアカウントを運用しています(本名)と申します。

貴社がワロスwwwwwBOT(@wwwww_BOT)などへの広告掲載を勧誘するスライドを拝見させていただきました。既にいくつか貴社へ問い合わせがあるようですので、当該アカウントの問題性については承知のことかと思います。明らかに著作権法に抵触した不法行為によって成り立つアカウントです。なお、私がTwitter上に投稿したツイートも多数、当該アカウントに無断転載されています。

貴社社長によれば「弊社、こちらの商材の販売代理店となりますので、その元ネタに関して一切関知しておりません」とのことですが、本メールはその文言についての問い合わせです。

私としましては、「ウィリルモバイル社は代理店に過ぎず、当該アカウントの運営には関わりを持たない」という貴社の主張に対しては、肯定的に受け止めております。しかし、そうであったにせよ、「関知しない」というのは問題があるのではないでしょうか。

先述の通り、当該アカウントは不法行為によって成り立つ悪質なアカウントです。であれば、それを直接運用していなくとも、そのアカウントを利用して利潤を追求するとなれば、これは不法行為の是認に他なりません。

貴社の行動規範第3条1項には「社員は、法律を遵守し、高い倫理観を持って行動しなければならない」とあります。不法行為を繰り返すアカウントに広告を出稿する行為が、高い倫理観を持った行動といえるでしょうか。貴社におかれましては、企業としての社会的・道義適任を果たし、然るべき対応をとっていただく思います。

以上の件について、貴社がどのように考えているのか、ご回答をいただきたく思います。

よろしくお願いいたします。

(本名)

*1:元ツイートのURLを明記していないため、引用にはあたらず著作権法に抵触した不法行為です。