足し算が苦手
引き算も苦手。
物語を作る上での要素の足し算引き算の話、というわけではまったくなく、純粋に四則演算が苦手なんですよね。このブログのログインページでは、パスワードの入力だけじゃなく、ボット対策として単純な足し算引き算の問題も出されるようになってるんですけど、まあ間違える。本当に単純な「11+7=?」程度の問題なのにまあ間違える。数回続けて間違えると多分ログインできなくなってしまうので、一度間違えたあとの足し算には異様な緊張が走ります。
思えば昔から算数が苦手でした。たとえ1桁と1桁の足し引きであっても、繰り上がりや繰り下がりがあるとパッとはできない。指を使った方が早いくらいです。高校受験の会場でこっそり指を使って足し算した時は、なんとまあこんなに算数が苦手なものか、と恥ずかしくなりもしましたが、だからといってどうにかなるものでもありません。大学受験を控える頃にはもう諦めていて、志望校の試験会場でもやはり指を使いました。しかし今度は堂々と。算数ができないからなんだ。高校数学ができれば問題ないだろう、といった具合です。
大学合格後、高校生を相手に塾講師のアルバイトをしていたんですが、そこでも「数学なら何でも教えてやる。でも算数は君たちに任せた!」と言い放ち、板書中に足し算や引き算に出くわしてしまった時は生徒に「はい、これ何になる? 18? ありがとう」などと聞いていました。実際ちゃんと「数学は」教えていたので、さしたる問題はなかったように思います。生徒のアンケートも割とよいものでした。
就職してからは、そういった計算はすべてExcelくんがやってくれるので、指の出番もめっきり減りました。職場以外でも、基本的にずっと手にしているスマートフォンを使えば、指に頼ることもありません。以前Echo showを買ったと書きましたが、そこで購入の動機として挙げていた「計算をしてくれる」というものも、僕自身が指を使わないと足し算引き算ができないからこそ出てくるものです。普通の人にはあまりピンと来ない購入動機だったかもしれません。
そんなこんなで足し算引き算から逃げ続けてきた結果、いまだに繰り上がり繰り下がりで詰まってしまう不具合が治せずにいます。ブログを更新しようとする度に緊張が走るのも、これまでずっと逃げ続けてきたからなんですね。でもブログの更新以外で暗算を強いられることってそんなにないし、ブログの更新のためだけに百ます計算とかをやるのもどうなのって話でもあります。そこまでブログに命を賭けているわけでもないし、第一情けなさすぎる……。まあ本当に情けないのは、ブログのために百ます計算をすることではなく、この歳になっても暗算に指が必要という事実の方なんですがね。
この記事は特に何らかのメッセージ性をもって書かれたものではなく、何となくログイン画面を開いたら暗算チャレンジに失敗してしまったので腹いせに書いただけのものとなります。ご清聴ありがとうございました。